御朱印の巻;方違神社

御朱印
歳徳神;としとくじん
「ほうちがいじんじゃ」と呼びます。「かたたがえ」とも言います。
創建が紀元前90年と神話レベルの神社です。

家を建てたり、引っ越し、転勤など方位関係でご利益がある言われています。旅行や出張などの目的地に行く時や帰宅する際の道順など、何となくあの道はあまり通りたくない。しかし通らざるを得ないというのは誰にでもあると思います。そのような時は、こちら神社の土を踏むことで方違いになりそのような憂いが解消されると言われています。確かに何の気なしに鳥居を潜って境内に入りましたが、地表から清浄な空気が湧き立っている感じを受けたのを覚えています。

隣接して世界遺産認定の百舌鳥古墳群の一つ田出井山古墳(前方後円墳)が鎮座しています。

田出井山古墳(たでいやまこふん)また百舌鳥耳原北陵(もずのみみはらのきたのみささぎ)とも言います。第18代反正天皇(はんぜいてんのう)の陵(お墓)です。

万葉集 第7巻1367番歌

「三国山 木末に住まふ むささびの 鳥待つごとく 吾待ち痩せむ」

「みくにやま こぬれにすまう むささびの とりまつごとく われまちやせむ」

「三国山の大きな木の梢を住みかとするムササビが、獲物の鳥が近づいてくるのをジーっと待っているように、愛するあなたが私のもとに来るあいだは、この身が痩せ細るまで待っているわよ」

三国山とは摂津(大阪駅より北)、河内(難波より南東)、泉州(難波より南西)の境目に位置します。このことから方違神社は三国どこにも属していないということで清地となり方位除けの神として崇められています。住所的には堺市にあります。堺市の「さかい」の名称も三国の「境」に位置するので「堺」と呼ばれるようになったようです。

ちなみに堺市の市章はこれです。3つの「市」で構成されているように見えます。
1855年USA発行の江戸時代の地図;SAKAIが摂津、河内、和泉も中心にあります。
その年の歳徳神(としとくじん)のいる方向が恵方と呼ばれ、その方角に向かって事を起こせば吉だとされます。節分に食べる恵方巻もその一つですね。

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