御朱印の巻;豊川稲荷

御朱印
千本以上ある「千本幟」
 豊川閣・妙厳寺 とよかわかく・みょうごんじ 
豊川吒枳尼真天;とよかわだきにしんてん

豊川稲荷と聞くと神社だと連想しますが、実は妙厳寺というお寺です。まさかこんな形で狐におどかされるとは思いもよりませんでした。その時までは、祀られている狐がどこまで続くのかと参道をドンドン進んで行ったのです。すると、木々が参道を被さるように繁ってき、だんだんと足元が暗くなってくるのが感じられました。そのまま構わずに奥まで入っていくと、つい先ほどまで近くにいた見物客が誰一人といなくなっていたのです。薄暗い参道の奥にいるのは自分だけだったのです。その時ふと気づくと、生きた狐の集団が一斉にこちらに凝視し、何の用でこんな奥まで入ってきたのか、願い事は何なのかと問いかけているように感じました。その瞬間、急に鳥肌が立ち、ヤバいヤバいここからすぐに立ち去った方がいいと感じました。時間も夕方近くになっており閉館したのかと思い、奥の院まで来てしまっていた為に慌てて逆戻りしたのを覚えています。まさに狐に化かされた非常に恐ろしい体験でした。

身の毛がよだつほどの夥しい数の狐が祭られています。更に奥の方まで行くと、このように整然と並んではいません。形や材質の違う新旧大小様々なお稲荷さんが、切り株にいたり石の上に乗っかっていたりとあっちこっち向いており、それがまた不気味に感じられました。
霊狐塚
奥の院;家から持ってきた狐の人形があったりもして気味が悪い所です。
吒枳尼天 だきにてん 

吒枳尼天(だきにてん)とは梵語でいうダーキニーが出世し神格化した形だといわれています。この絵の白狐に乗る吒枳尼天はかわいいですね。しかし、下の銅像のダーキニーは右手に包丁を持ち、左手に髑髏を持って生き血を呑んでいます。しかも足元にいる人間を踏みつぶしています。ダーキニーは、6か月後に死期が迫っている人間に近づいて献身的にお世話をします。そして亡くなった直後にその人の心臓や肝を食べる魔女だといわれています。形は異なりますが現代社会にもこのような手段で生きている魔女は存在していますね。


あのΩ教祖に侍っていた愛人達はダーキニーと呼ばれていたようです。
ダーキニー;右手に肉切包丁と左手に髑髏杯を持っています。生首が突き刺さった杖を担ぎ頭蓋骨の首飾りをしています。
これが吒枳尼天の原型とは思えません。
お稲荷様は下世話な願いでも叶えてくれるが、お礼参りを怠るととんでもない仕返しをしてくるという話が多いですね。起源が以上のような魔物であるだけに、それも分かるような気がします。

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