御朱印の巻:石山寺

御朱印
石山寺に七日間籠って構想を練った紫式部
石山寺 いしやまでら 大伽藍 だいがらん 
伽藍とは僧侶が修行する寺院内の建物です。建物の中に何もないことを「伽藍堂;がらんどう」「がらーんとしている」などと何気に言ったりしていますが、これが由来です。

今から1016年昔の西暦1004年の平安時代まで遡ります。あの紫式部が源氏物語を着想し執筆し始めたのが、この石山寺です。平安時代の女流作家達が、こぞって石山寺に参詣し「石山詣;いしやまもうで」と言われるようになりました。広大な琵琶湖畔から清らかに流れる瀬田川、自然豊かな伽藍山を眺めつつ、忙しない貴族社会を離れて物語の構想を練るには格好の地だったようです。また近江八景「石山の秋月」と言われ月の名所ともなっています。

石山寺の紫式部(画;歌川広重3代目)
「石山月」 源氏物語を執筆中の紫式部

      御詠歌;後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山

 この先の世の中を憂うわたしの心など軽々しく思えてしまいます。石の山のように重厚な石山寺の仏さまの祈りの重さとは、とてもとても比べることができません。

このような時代だからこそ、もう一度日本人としての文化や伝統を顧みる機会なのではないでしょうか。まずは当時の生活様式を再び取り入れ、学び直すことで新しいヒントが見えてくるのではないでしょうか。

月見亭

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