今から1016年昔の西暦1004年の平安時代まで遡ります。あの紫式部が源氏物語を着想し執筆し始めたのが、この石山寺です。平安時代の女流作家達が、こぞって石山寺に参詣し「石山詣;いしやまもうで」と言われるようになりました。広大な琵琶湖畔から清らかに流れる瀬田川、自然豊かな伽藍山を眺めつつ、忙しない貴族社会を離れて物語の構想を練るには格好の地だったようです。また近江八景「石山の秋月」と言われ月の名所ともなっています。
御詠歌;後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山
この先の世の中を憂うわたしの心など軽々しく思えてしまいます。石の山のように重厚な石山寺の仏さまの祈りの重さとは、とてもとても比べることができません。
このような時代だからこそ、もう一度日本人としての文化や伝統を顧みる機会なのではないでしょうか。まずは当時の生活様式を再び取り入れ、学び直すことで新しいヒントが見えてくるのではないでしょうか。
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